意外と知らない人が多い!犬に食べさせてはいけないものって?

愛犬があまりに可愛いのでついつい人間の食べ物を与えてしまっていませんか?
犬の健康のためにはバランスの良い食事が大切です。
もちろんドッグフードがバランスよく栄養が取れるので理想ですが、ほんの少しだけならと与えることがあるかも知れません。

しかし犬には食べさせてはいけない食べものがあります。
玉ねぎやねぎ類はもちろん飼い主さんはご存知でしょう。
玉ねぎには「有機チオ硫酸化合物」という成分が含まれています。
血液中の赤血球が破壊されて、急性の貧血を起こし、最悪の場合死亡することがあり、犬に絶対に与えてはいけない食べものです。
それ以外にも食べさせてはいけないのがありますので、ご紹介します。

ぶどう・干しぶどう

犬はぶどうで中毒を起こす可能性があり、犬に与えると危険な食べものです。
急性腎不全を発症してしまい、悪化すると高カリウム血症や、尿が体外に排出されなくなって尿毒症を引き起こして、最悪の場合は死に至ります。
個体差がありますが、食べさせるべきではない食べものです。

鶏の骨(加熱したもの)

鶏の骨は加熱すると縦にとがった割れ方をしやすく、飲み込んだ後、胃腸や食道に刺さる可能性があります。
胃腸に刺さったら、動物病院で開腹手術や内視鏡手術をするしかありません。
匂いにつられてしまいがちな鶏の骨ですが、拾い食いや盗み食いなどには十分に気をつけましょう。

甲殻類・貝類

生のカニに含まれているチアミナーゼという酵素は、ビタミンB1を分解してしまい、様々な症状を引き起こす可能性があります。また消化が悪い為、下痢や嘔吐を起こしやすいです。
チアミナーゼという酵素は加熱することで破壊できるのでビタミンB1欠乏症の心配はなくなりますが、アレルギー症状になったり、体内で刺さったりしてしまったり、また塩分が高い為、与えない方が良い食べものです。

ほうれんそう

ほうれんそうは栄養が豊富な食べものですが、結石の原因となるシュウ酸を多く含むので茹でることが大事です。
また犬は食物繊維の分解が苦手なので、ピューレ状につぶしてあげないと消化不良の恐れがあります。
鉄分摂取が目的ならば、サプリメントで補う方が危険が少ないのでサプリメントも試してみてください。

はちみつ

主な成分はブドウ糖果糖で、その他にはビタミン・ミネラル・アミノ酸・酵素・ポリフェノールなど、たくさんの栄養素が含まれているはちみつですが、低血糖などの緊急措置として与える程度です。
むしろボツリヌス毒素による中毒症が懸念されるので与えない方が無難です。
病院でブドウ糖液を処方してもらうのが良いでしょう。

チョコレート

テオブロミンという成分の中毒症状が出るので食べてはいけない食材です。
中毒症状はチョコレートを食べた直後に現れるのではなく、一般的には数時間から半日ほど経って症状が現れます。
症状は嘔吐、下痢、不整脈など犬によって様々で命を落とす危険があります。
個体差はありますが、危険なことは間違いないので気をつけるようにしましょう。

アボカド

一般的に食卓にのぼることが多くなったアボカドですが、アボカドには中毒症状を引き起こす成分が入っており、最悪の場合は命の危険もあるとされています。与えるのは避けた方が良いです。
アボカド入りのドッグフードや犬のおやつも販売されていますが、愛犬にアボカドを与える必要があるかをよく検討してみてください。

ナッツ類

ナッツは栄養成分が豊富で栄養価の高さで注目されています。
しかしナッツには古くなるとカビが生えてアフトラトキシンという猛毒が発生する可能性があります。
これは人間にとっては発がん物質ですが、体の小さい犬は致死することで知られています。

またナッツ類は脂肪分も多く、消化されにくい食べ物です。
犬もナッツ類を食べると、消化器症状を現したりします。
その中でもマカダミアナッツは中毒を引き起こすため、犬にとってはとても危険な食べものです。
食べさせないように注意してください。

まとめ

犬には明らかに健康に害をおよぼす、あるいはその可能性が高いので食べてはいけない食べものがあります。
愛犬の命にかかわってしまうこともあるため、飼い主さんは食べさせてはいけない食べものについての知識をしっかりつけて、愛犬の健康に気をつけてあげましょう。