猫はなぜ草を食べるの?食べてはいけない植物に注意!

猫がしばしば室内の観葉植物の葉をかじってしまうことがあります。
野菜不足なのでしょうか。
猫は真性肉食動物であり、野菜を食べる必要はありません。
また、総合栄養食であるキャットフードを食べることが一番でビタミン不足になることはありません。

ではなぜ草を食べるの?

猫が草を口にするのは、お腹に溜まっている毛玉を吐き出すためです。
キレイ好きな猫は、いつも自分のザラザラの舌で体をなめます。
その際に自分の毛を飲み込んでいてお腹に溜まってしまいます。
なので繊維が豊富な草を食べて吐き戻しやすくします。
また、便秘解消のため、葉酸などの栄養素を摂取するため、
食感を楽しむためなど理由があります。
草をかむことはストレス解消にもなると言われています。

安全な植物と危険な植物

植物の中には猫にとって毒になるものもあります。
観葉植物にも気をつけるものがあります。

安全な植物

エンバク(カラスムギ)
市販の猫草のほとんどはこの新芽なので、部屋に置いていると観葉植物を食べるのを防ぐ効果があります。

エノコログサ
エノコログサは夏草を代表するようなイネ科の野草で通称「猫じゃらし」です。

パキラ
人気の観葉植物で、毒性もほぼなく猫にとっても安全です

ガジュマル
沖縄県などに自生する植物で「多幸の木」とも呼ばれます。

サンセベリア
マイナスイオンや、 空気清浄効果などで人気の観葉植物です。

その他にはネムノキ、シュロチク、アレカヤシ、テーブルヤシなど

危険な植物

アジサイ科
大量摂取すると、けいれんから昏睡・死亡することもあります。

ユリ科
花、花粉、葉、茎、球根全てに強い毒性があり、花を生けた花瓶の水を飲んでも中毒症状を引き起こし、目に入ると失明する恐れもあるので決して置かないでください。

ヒガンバナ
秋のお彼岸の頃に開花する彼岸花はネズミや虫よけとして田んぼの間などに植えられています。おなじヒガンバナ科の植物であるアマリリスやスイセンも同様に注意が必要です。ヒガンバナには、アルカロイドが含まれているため中毒を引き起こします。また、中毒を引き起こすことで有名なネギもこのヒガンバナ科に属します。

ドラセナ
ドラセナ(幸福の木)は強い毒性があります。嘔吐、下痢、手足の腫れ、麻痺などの症状を引き起こすことがあります。

トマト
とくに注意したいのが気軽に育てることができるトマトです。
熟した実については問題はないのですが、熟していないトマトや葉っぱ、茎にはアルカロイドが含まれるため中毒を引き起こします。猫がいる家庭では育てない方が良いです。

その他危険な植物にはツツジ科、スミレ科、ナス科、バラ科などがあります。
カラジウム、セローム、アグラオネマ、ヒメカズラ、ベンジャミンなどの人気の観葉植物にも程度の差はありますが毒性がありますので注意が必要です。

まとめ

猫にとって危険な植物は置かないようにすることが一番です。
猫が食べても大丈夫な猫草(エンバク)などを置いてあげると、ストレスなども緩和されイタズラ予防にもなりそうです。