完全室内飼いと外(半室内)飼いを徹底比較!猫にとってベストな選択は?

皆さんは愛猫とどのように暮らしていますか?今回は完全室内飼いと外飼い(半室内)のメリット・デメリットで比較してみました。
ご自宅の猫ちゃんにとって気持ちよく安全に暮らせる環境とは・・・?

項目 完全室内 外(半室内)
寿命 長い(16.22歳) 短め(13.75歳)
病気(感染症) なりにくい なりやすい(うつされる)
ケガ リスク有(滑る、挟む、落下) リスク高(ケンカ、落下、他)
ノミ ダニ リスク低 リスク高
交通事故 ほぼ遭わない リスク高
運動不足 リスク高 リスク低
ストレス リスク有 リスク低
問題行動 リスク有 リスク低

 

表にまとめたように猫の室内外はメリットが大きいですが、一概に「室内外がいい!」というわけにはいきません。愛猫に合わせた選択が必要です。
ここからは猫の状況に合わせて室内と外出可能な環境どちらがおすすめかお伝えしていきます。

子猫(1歳前後まで)

まだ猫ちゃんが子供であれば、「完全室内飼い」を強くお勧めします。
猫の社交性や生活パターン、食事パターンは生後6ヶ月~1年で大まかに決まります。この時期に完全に家の中で暮らす事に慣れると外に出られない事が常識となり、お部屋にいる事がストレスになりません。
ただし、本来は外を走り回っている動物ですので運動不足になりやすいです。キャットタワーや遊んであげる、おやつをあげすぎないなどのフォローをきちんとしてあげましょう。

発情期を迎える前(6ヶ月頃)に避妊手術、去勢手術をすることで、猫自身の生涯にわたるストレスを軽減することができます。飼い主さんも泣き声に悩まされないのでお互いのために手術をすることを勧めています。

成猫(外)

次は成猫の中でも、保護されてきた元野良猫や地域猫、あるいは前の飼い主さんが外飼いをしていたなど、お外に慣れ親しんできた猫ちゃんです。

このケースでは室内飼いを試してみて、難しければ半々という方法をお勧めしています。
既に外で過ごすことを知っている猫は、ある日突然外に出られなくなるとストレスを感じる可能性が非常に高いです。数日、室内飼いをしてみた上で、体調を崩す、問題行動を起こすといったことに繋がる場合には室内と外の半々で生活させてあげるのが猫ちゃんの幸せではないかと思います。(これは賛否両論あり、難しい問題ですが)

猫ちゃんを外に出すという事は事故以外にも病気、ノミ、ダニなどのリスクがあります。定期的な健康診断は必須と考えてください。

成猫(室内)

最後はペットショップから来たばかり、前の飼い主も完全室内飼いをしていたという場合です。このケースは自明かとは思いますが、室内飼いに決定です!

室内で過ごしてきた猫ちゃんは外を怖がることもありますし、何より外での生き方を知りません。おうちの中で運動やリラックスできる環境を整えて最後まで元気に過ごさせてあげましょう。