飲まニャいと危険!冬に増える猫の膀胱炎を防ぐ水分補給術

寒い季節になると、猫の飲水量が減りがちになり、それに伴い膀胱炎や尿路結石といった泌尿器トラブルが増えます。特に、オス猫やシニア猫は尿道が細く、膀胱炎を引き起こしやすい傾向があるため注意が必要です。

今回は、冬に猫が水を飲まなくなる理由と、膀胱炎を防ぐための水分補給のコツを詳しく解説します。


◾️冬に猫の水分摂取量が減る理由

気温の低下で喉が渇きにくい

冬は気温が低いため、夏ほど水分を必要としないと感じてしまい、自然と飲水量が減ってしまいます。

水の温度が冷たくなりすぎる

冬は室温も低くなるため、置いてある水が冷たくなりすぎて飲みにくくなることがあります。猫は適度にぬるい水のほうが好む傾向があり、冷たい水は敬遠しがちです。

活動量の低下

寒いと猫も運動量が減るため、水を飲む回数も減少します。特に冬は暖房の効いた部屋にじっとしている時間が増えるため、のどの渇きを感じにくくなります。

ドライフード中心の食事

冬は消化の良いフードを与える飼い主が多いですが、ドライフードだけでは水分補給が不足しやすくなります。

◾️猫の膀胱炎のリスクと症状

冬場に水をあまり飲まないと、膀胱炎や尿路結石のリスクが高まります。特に以下のような症状が見られたら、すぐに動物病院へ!

✅ トイレの回数が増えたが、少ししか出ない
✅ トイレに何度も行くが尿が出ていない
✅ 尿の色が濃い・血尿が出ている
✅ 排尿時に痛がる(鳴く・落ち着かない)
✅ 排尿後、陰部を頻繁に舐める

特にオス猫は尿道が細いため詰まりやすく、尿路閉塞を起こすと命に関わる場合もあります。

◾️冬でもしっかり水分補給!猫が水を飲みたくなるコツ

(1)飲みやすい温度にする(ぬるま湯がおすすめ!)

寒い季節は、常温の水や少し温かめ(30~38℃)のぬるま湯を用意すると、猫が飲みやすくなります。冷たい水を嫌がる子には、少し温めて与えてみましょう。

🐾 コツ
✔ 朝・晩に一度ぬるま湯に入れ替える
✔ 電動ウォーターファウンテン(循環式給水器)を使うと水が冷たくなりにくい

(2)水飲み場を増やす

猫は本能的に「流れる水」や「清潔な水」を好むため、複数の場所に水を置くと飲む回数が増えることがあります。

🐾 コツ
✔ 部屋の複数の場所に水を置く(寝床の近くにも!)
✔ 水の容器を浅くて広いものにすると飲みやすい

(3)ウェットフードや手作りスープを活用

ドライフードだけでは水分が不足しがちなので、ウェットフードや手作りスープを取り入れると水分補給がしやすくなります。

🐾 おすすめの水分補給メニュー
✔ ウェットフード(総合栄養食タイプ)を取り入れる
✔ 鶏ささみやカツオの出汁スープ(塩分なし)を少し与える
✔ ドライフードにぬるま湯をかけてふやかす

(4)飲水を促すための工夫

猫によっては水の好みが違うので、いくつかの工夫を試しながら、最も飲みやすい方法を見つけましょう。

🐾 コツ
✔ 水の器を「陶器・ガラス・ステンレス」に変えてみる(プラスチックは臭いがつきやすい)
✔ 流れる水が好きな猫には「ペット用ウォーターファウンテン」がおすすめ
✔ おもちゃやフードと一緒に水を置き、ついでに飲ませる


まとめ

寒い冬は、猫の飲水量が減ることで膀胱炎や尿路結石のリスクが高まるため、意識的に水分補給をサポートすることが大切です。

✅ ぬるま湯を用意して飲みやすくする
✅ 水飲み場を増やして、好きな場所で飲めるようにする
✅ ウェットフードやスープで水分補給をサポート
✅ 飲水を促すために器や置き場所を工夫する

冬は暖房による乾燥も進むため、水分補給をしっかり管理して、愛猫の健康を守りましょう!

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