お散歩中の困った!リードを引っ張る犬のしつけ方

愛犬のお散歩をする際、リードを思い切り引っ張られて怖い思いをして困っていませんか?
リードを引っ張ってグングン先に走っていく犬は、飼い主さんにも周囲にも、愛犬自身にも危険を及ぼすので注意が必要です。

■リードを引っ張られるお散歩は危険

大型犬はもちろんですが、小さな犬でも引っ張られると飼い主さんが追い付かず、転んでしまうリスクがあります。
引っ張る力が強すぎて、耐え切れなくなってリードを離してしまったらどうなるでしょうか。
周囲にいる通行人やほかの犬に襲いかかる場合や車道に飛び出して轢かれてしまうリスクもあります。
安全で安心できる散歩の理想は、飼い主さんのペースに合わせ、横に並ぶ形で伴走するように歩く、前を勝手に歩くのではなく、飼い主さんの表情を確認しながら散歩する形です。

お散歩中に引っ張ってしまう犬へのしつけのポイント3つをご紹介します。

ポイント① ■リードを引っ張り返すのはNG

強く前に引っ張るからといって、逆に引っ張り返すのはNGです。
犬の首や体に負担がかかるうえ、犬は不快な思いをするので反感を持ち、飼い主さんに歯をむき出す場合や跳びかかってくるおそれもあれば、急に引っ張られたことで怯えてしまい、その場を動かなくなることも少なくありません。

信頼関係が失われてしまい、飼い主さんの言うことを聞かなくなることや散歩に出かけなくなるおそれもあります。

ポイント② ■立ち止まる

リードをグイグイ引っ張ってしまうときは、引っ張り返して戻すのではなく、まずは、飼い主さんがその場で立ち止まって動かないようにしてください。
力の強い犬の場合、立ち止まるにもやや苦労しますが、とにかく前に行かせないようにすることが大切です。
犬は言葉でダメだといっても、すぐには理解できません。
態度で示す必要があります。

リードをしっかりと手に持った状態で飼い主さんが立ち止まると、前を進んでいた犬は、それ以上進めなくなります。
「あれっ?」と思って犬も立ち止まり、飼い主さんのほうを振り返るはずです。
それでも犬が立ち止まらない場合には、リードをたぐりながら少し犬に近づいてみてください。
戻ってきたら、よしと褒めてあげ、リードを短めに持って、脇を歩かせるようにしましょう。
しばらく、一緒に歩いてみて慣れてきたら、再びリードを緩めてみます。
この時、大切なことは「リードを引っ張って歩いたら、前に進めない」ことを、犬にしつけとして教えること。

すぐには理解できず、再び前に引っ張ってしまうかもしれませんが、そのときは再び立ち止まり、引っ張ってはいけないのだと理解させます。
引っ張らないようになるまで繰り返すことで、次第に慣れていきます。

ポイント③ ■声かけ

リードを引っ張る犬は、前方ばかりに注意が向いてしまう癖があります。
そのため散歩をしながら名前を呼びアイコンタクトをすることや、途中で「おすわり」をさせるなど、前に進むことばかりに気がいかないようにすることも大事です。

まとめ

dog training: corgi puppy on a leash from a woman

犬は学習力が高い動物です。
「引っ張れば自分の生きたい方向に行ける」という学習を愛犬がしないようにしなくてはなりません。リードを引っ張ってしまう犬に対しては、「引っ張っても行きたい方向にはいけない」ということを教える必要があります。
愛犬にとっても飼い主さんにとっても楽しい散歩となるように、しっかりトレーニングしましょう。