人間も年老いてくると認知症になってしまうことがありますが、犬も加齢によって同様に認知症を患ってしまう生き物です。
特に日本犬は認知症になりやすい犬種と言われており、柴犬などは認知症のリスクが高いと言われています。
一般的に11歳、12歳くらいになってくると発症すると言われています。
認知症になってしまうと相手とのコミュニケーションが取りづらくなってしまいますので、できれば早めにサインに気づいてあげたいものですし、予防できたらと思いませんか?
今回は認知症に気づくためのヒントをいくつかご紹介します。
ぜひ愛犬が認知症になっていないかチェックしてみてください!
■犬の認知症の症状
認知症になってくると、以下のような症状が出ます。
1.同じところを右に旋回、左に旋回など向きにかかわらずずっと回り続けている
2.飼い主が呼んでも反応しなくなる
3.狭い場所に入りたがってそのまま身動きが取れなくなってしまう
4.夜中に突然単調な声で鳴き出す
5.よく食べるのになかなか太らない
これらが当てはまれば認知症になっている可能性が非常に高いです。
また、このほかにも認知症を疑うサインとして気づいておきたいポイントがあります。
犬というと主従関係があり、猫などに比べて愛情表現も豊かなはずです。
帰ってきたとき、相手にしたときに喜ばなくなってしまうといったことはありませんか?
最近あまり甘えてこなくなって、日中昼寝ばかりで寝てばっかりということはありませんか?
これは単に年を取っているからだけではなく、認知症のサインの可能性があります。
また、排便・排尿がうまくコントロールできなくなって、おもらしが増えるのも認知症のサインだと言えるでしょう。
このようなときはすでにオムツで対応している方も多いですが、認知症になる可能性も出てくるということを理解しておくと良いでしょう。
散歩に行きたがらない場合や散歩をしていても自分の家の帰り道などを忘れてしまう場合も認知症が始まっている可能性があります。
■愛犬が認知症になったら病院へ
もし愛犬に認知症を疑う症状があれば、動物病院で診てもらうと良いでしょう。
犬にも認知症のガイドラインがあるので、それをもとに獣医さんが診断してくれます。
そして認知症と診断された場合は、精神安定剤を処方されることや認知症の症状を和らげるサプリメントを勧められることもあります。
ぜひ一度かかりつけの獣医さんに相談してみると良いでしょう。
認知症になると何度も夜中に起こされることがあり、飼い主としても困ってしまいます。
また、夜中に泣いてしまうとご近所迷惑になることもあるでしょう。
クレームなどを受ける前に、認知症の症状があって迷惑をかけるかもしれないことを話しておくとトラブル防止につながります。