知ってた?猫が人間を見分けるポイント


猫たちがどのようにして私たち人間を見分けているのかについては、多くの人が疑問を持っているかと思います。私は以前、さっぱりと髪を切ってからシッターに伺った事があり、何度も伺っているお宅で猫ちゃんも懐いてくれていたのですが、その時だけは顔を見て5〜10分は目をまん丸くして少しよそよそしくなってしまいました。いつものように接していたらすぐにいつも通りになってくれていました。1匹ではなく立て続けに5匹くらい同じ反応だったので、匂いだけではないのかと思ったのを覚えています。
猫は一体どのような要素を通じて人間を認識し、個々の人を区別しているのでしょうか。この記事では、猫が人間を見分ける際に注目するポイントについて詳しく解説します。


◾️視覚による識別

猫は優れた視覚を持っており、人間を見分ける際にもこの能力を駆使します。猫の視覚には以下のような特徴があります。

顔の特徴

猫は人間の顔の特徴をよく観察しています。目、鼻、口の配置や形、大きさなどを基にして個々の人を識別します。特に目の動きや表情の変化に敏感で、飼い主の気分や感情を察知することができます。例えば、目を細める行為は猫にとってリラックスや愛情の表現とされており、飼い主が同じ動作をすると安心感を与えます。

体の動き

猫は人間の動きを鋭く観察しています。歩き方やジェスチャー、姿勢などを覚え、それを基に個々の人を見分けます。例えば、飼い主の特有の歩き方や手の動きを記憶し、その動きだけで誰が近づいているのかを判断することができます。

◾️嗅覚による識別

猫の嗅覚は非常に鋭敏で、人間の10倍以上の嗅覚受容体を持っています。この優れた嗅覚を活用して、人間を識別しています。

体臭

人間の体臭は個々に異なり、猫はこの微妙な違いを嗅ぎ分けることができます。特に飼い主の体臭を覚え、その匂いを基に安心感を得ることができます。これは猫が飼い主の服や寝具に体をこすりつけて、自分の匂いを混ぜる行動からも分かります。

使用物品の匂い

猫は人間が使用する物品の匂いも記憶しています。飼い主がよく使うバッグや靴、衣類などの匂いを基に誰のものかを判断します。これにより、猫は飼い主が近くにいるかどうかを確認し、安心することができます。
聴覚による識別
猫の聴覚は非常に敏感で、人間の声や音を細かく識別する能力があります。

声のトーンとリズム

猫は飼い主の声のトーンやリズムを覚え、その声を聞き分けることができます。特に飼い主が話しかける時の優しいトーンや、名前を呼ぶ際の独特のリズムを識別します。猫はその声に反応し、飼い主が誰なのかを認識します。

◾️環境音の識別

飼い主が作り出す特有の環境音も猫は記憶しています。例えば、ドアの開閉音、足音、特定の動作音などを聞き分けることができます。これにより、猫は飼い主が家にいるかどうか、どこにいるかを把握することができます。

行動パターンの認識

猫は人間の行動パターンを観察し、記憶する能力にも優れています。

日常のルーティン

猫は飼い主の日常のルーティンを把握し、それを基に行動します。例えば、朝起きる時間や食事の時間、帰宅の時間などを覚えており、そのパターンに従って行動します。これにより、猫は飼い主がいつ自分のそばにいるのか、何をしているのかを理解します。

特定の行動

飼い主が猫に対して行う特定の行動も猫は記憶しています。例えば、餌を与える時の手順や遊ぶ時のパターンなどを覚えており、それを基に飼い主を識別します。


まとめ

猫が人間を見分けるためには、視覚、嗅覚、聴覚、そして行動パターンの全てが重要な要素となります。これらの感覚を駆使することで、猫は飼い主を含む様々な人を識別し、適切な反応を示します。このような鋭い感覚と記憶力は、猫が私たちと深い絆を築くために不可欠な要素です。猫とのコミュニケーションを深めるためには、猫の優れた識別能力を理解し、尊重することが重要です。

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