猫が吐いたとき、病院に行く目安は?

猫はよく吐く動物です。そう解っていても心配になるのが飼い主です。
今回は愛猫が吐いたとき、病院に連れていくかどうかの目安をご紹介します。

~最初に~
猫の吐しゃ物は健康バロメーターにもなります。
異物がないか、色、内容物をきちんとチェックしましょう。
毛玉以外で1日に2回以上の嘔吐が3日以上続いた場合は病院に連れて行ってあげましょう。この時に、吐瀉物を持って行けると良いです。
個体差がありますので、受信時に心配ないという事であれば、今後の受診基準を獣医師さんに教えてもらっておくと安心です。

目次

  • 危険度低
    1. 毛玉
    2. 未消化のフード
    3. 透明~白い液体・泡
  • 危険度中
    1. 消化済のフード
    2. 異物混入(誤飲誤食)
    3. 黄色い液体
  • 危険度高
    1. 黄緑~緑色の液体
    2. ピンク~黒の液体

    危険度低

    毛玉
    特徴:体毛のかたまりと胃液の吐瀉物(フードが混じることもあります)
    換毛期などによく見られます。毛玉を吐くのが下手な猫ちゃんだと嗚咽だけ繰り返したり、少しづつ数回に分けて吐き出すこともあります。
    対応:生理現象なので問題ないです。
    対策:毛玉用フードやブラッシングにより毛が胃にたまりにくくなります。猫草を与えるなどすると吐き出しやすくなります。

    消化前のフード(吐出)
    特徴:未消化(フードの形がかなり残っている/食べてから程なくして吐く)の吐瀉物を勢いよく吐き出す
    対応:週に2,3回程度であれば不要
    対策:急にたくさん食べるなどで起こります。また、顔を下げて食べると起こりやすいので、餌皿の高さが高いものに変えてあげると軽減します。

    消化液だけ(透明~白)
    特徴:透明~白の液体のみ(泡立っていることが多い)
    原因:毛玉がうまく吐けない時や空腹時に起こります。
    対応:吐いた後に元気で食欲もあるなら心配ないです。ただし、頻繁に続くなら胃腸の不調が潜んでいる可能性があります。日に2回以上の嘔吐が3日以上続いたら迷わず病院へ連れて行ってください。

    危険度中

    消化済みの食べ物
    特徴:フードの形が崩れて液状に近い
    対応:3日以上続く場合は病院へ
    原因:ストレスや、胃腸のトラブルなど様々な原因があります。放っておくと重症化し新たな問題を引き起こす可能性が高いので早めの受診をさせてあげてください。

    異物混入(誤飲誤食)
    特徴:おもちゃの一部や紐、プラスチックなど
    対応:誤飲したものがすべて吐き出されたのか、おもちゃの確認や紐の長さなどから確認してください。確実に吐き出せたと判断できない場合には病院へ連れていきましょう。もちろん、苦しそうにしている場合にはすぐに病院へ。

    液体(黄色)
    特徴:黄色い液体・泡(フードが混じることもあり)
    原因:ストレスから病気、食事のタイミングまでいろいろな原因があります。
    対応:1日に数回繰り返す、または、1日1回だが3日以上続くようであれば病院へ。もし、発熱や体調が悪そうな素振りがあるならばすぐに病院へ連れて行ってあげましょう。

    すぐに受診

    液体(黄緑色~緑色)
    特徴:緑ががった液体・泡(フードが混じることもあり)
    原因:胆汁が多く分泌されたときや膵臓の炎症、腸閉塞
    対応:体内で何らかの異常がありますので、病院へ連れて行ってあげてください。
    軽症であれば点滴で済みますが、誤飲誤食による消化不良や内臓の病気だった場合には手術や通院が必要になってきます。

    黒色・ピンク色の液体
    特徴:ピンク色~血が固まったような黒色(フードが混じることもあり)
    原因:口や消化器官からの出血
    対応:病院で診てもらいましょう。多くは食道炎や胃腸炎ですが、腸管に重大な病気があるケースもあります。胃腸炎も放っておくと悪化しますので必ず病院へ。

    虫の混入
    特徴:細長い線状の虫が混じっている
    原因:寄生虫が体内にいます
    対応:すぐに病院へ。必ず吐瀉物を袋に入れて持っていってください。