犬の舌のシミ（舌斑）について

舌斑がみられる犬種は古い血を受け継ぐ山犬に多く、
日本犬だとアイヌ犬（北海道犬）や甲斐犬にみられます。

これらの祖先は、縄文時代に渡来した犬にみられるなど諸説があり、
遺伝による古い血筋を受け継いだ犬の特徴といえるでしょう。

舌斑の特徴は、舌に斑点状に青や紫かかったシミのようなものがあります。
大きさは、小さな斑点から大きなものと様々です。
人間で例えると蒙古斑などで例えられます。
触ってみるとわかりますが、盛り上がった感触などはありません。

注意すべきは、舌が変色した部分が盛り上がっていないかを確認し、
必要であれば獣医へ相談してみましょう。

日本犬と同じく古い遺伝子を持つ西洋犬の
チャウチャウの舌も青く特徴的です。
これも病気できはなく、遺伝的なものとされています。
他にもゴールデンレトリバーやジャーマンシェパードなどもその傾向があります。

いかがだったでしょうか。
先祖代々受け継いでいる日本犬に見られる特徴のひとつだと聞くと
何だか誇らしく思うのは私だけでしょうか。
ただ、初めてみる飼い主さんはびっくりするかもしれません。
参考にしていただけると嬉しいです。
ただし、口腔内がいつもと違う様子だったり、おかしいなと感じたら
メラノーマなど悪性の病気の可能性もあるので、
気になったら獣医さんへ相談してくださいね。