オス犬がかかりやすい病気の特徴

犬を飼う場合、一番心配なのが病気をすることではないでしょうか。

人間と同じように、犬もさまざまな病気を患う可能性があります。
生まれながらに元気な犬もいれば、体質的に病弱な犬もいます。

犬は言葉を話すことができませんので、飼い主は犬の異変に気が付いてあげて、何かおかしいと思ったらすぐに診てもらうことのできるかかりつけの動物病院を持っておくと安心です。

病気がちの場合は、ペット保険に加入するのもおすすめです。
今回はオス犬がかかりやすい病気をご紹介していきます。

■オス犬がかかりやすい病気とは

オスメス関係なく同じようにかかる病気がほとんどですが、オス犬がかかりやすい病気もあります。
代表的なのが、「前立腺腫瘍」「前立腺肥大」「尿道結石」「肛門周囲腺腫」「会陰ヘルニア」など、膀胱や肛門周辺の病気が多いようです。

どんな病気でも、早期発見・早期治療が大切です。
日頃から、排尿や排便をするときに痛がっていたり、少ししか出なかったり、腫れたりしていないかなどを見てあげると良いでしょう。

■前立腺腫瘍の特徴

オスの老犬に多いのが前立腺腫瘍です。
その多くはガンであり、発見したときにはすでに手遅れであることが多いです。

ホルモンが原因ではないかと考えられていますが、はっきりとはわかっていません。
前立腺腫瘍の症状は、排尿障害や便秘などで病気が進行すると、痛みが出て足を引きずることやうまく歩けなくなることがあります。
前立腺腫瘍を発見したときは、リンパや肺などに転移していることが多く、そうなると有効な治療法はありません。

■前立腺肥大の特徴

加齢によりホルモンのバランスが崩れることによって発症すると考えられています。

初期のころは症状がほとんどあまりませんが、肥大が進むと便が少しずつしか出なくなったり、便の形が変わってきたり、さらに血尿が見られたりするようになります。
前立腺肥大は感染症に感染しやすく、細菌性膀胱炎を併発することもあるので注意が必要です。
前立腺肥大の治療には、去勢手術の外科的治療やホルモン剤投与などの内科的療法があります。

■尿道結石の特徴

尿道結石は尿結石が尿道に詰まってしまう病気ですが、この病気もオス犬のほうが多いのが特徴です。

尿道結石ができると尿道が結石で塞がれてしまうので、尿の出が悪くなります。
悪化するとほとんど尿が出なくなってしまうこともあります。
また、血尿が混じることもあります。

結石にはいくつかの種類がありますが、犬の場合はストルバイト結石と呼ばれるもので、尿路感染症が原因で尿がアルカリ化してできると考えられています。
尿道結石の治療は、結石を膀胱内に押し戻し詰まりを除去する処置です。
これが無理な場合には、手術をして結石を摘出することもあります。