日常の様々なシーンで聞かれる猫の「アオー」という鼻にかかった様な鳴き声、
一体どんな意味があるのでしょうか。
ご近所迷惑が心配になりますから、できれば鳴かないで欲しい飼い主さんも多いと思います。
今回は、気になる「アオー」という鳴き声の意味とその対処法をご紹介していきます。
どんな時に鳴くの?
実は、大人の猫同士が鳴き声でコミュニケーションを取ることは、ほとんどありません。
野生の猫は、外敵に居場所を察知されることを避けるため鳴き声をあまり出しません。
猫同士で鳴き声を掛け合うのは、威嚇や発情、母親が子猫を呼ぶ時など、
本能に基づいた場合だけです。
一方、人と暮らしている猫は、飼い主に要求や意思を伝えるために様々な鳴き声を駆使しています。
おうちの猫ちゃんが鳴く時はほとんど飼い主であるあなたに対しての要求だと思って対応してあげましょう。
外に出たいとき、閉じ込められたとき
猫が玄関ドアや窓の前で「アオー」と大きな声で鳴いている時は、「外に出たい!」と訴えているのかもしれません。
また、間違って外に締め出されてしまった猫ちゃんが「中にいれてよー!」と必死に訴えている場合も。
気付かないうちに猫をクローゼットや戸棚に閉じ込めてしまっていた、なんていうパターンもあるので、
この声が聞こえたら、まず猫ちゃんの姿を探してください。
ご飯やおやつが欲しい
食器の前に座って鳴いている場合は、
「お腹が空いた」「おやつをちょうだい!」のサインかもしれません。
「アオー」と鳴きながらすり寄ってくることもありますよね。
そんな猫の可愛さに負けて、ついつい決まった食事以外に
おやつをあげ過ぎてしまうこともあるのですが、
食べ過ぎは病気のリスクを高めることにもなるので、要注意です。
また、鳴き止ませたいからといって鳴くたびにおやつやご飯を与えるのもN Gです。
鳴けばもらえると覚えてしまうと、事あるごとに大鳴きする猫ちゃんになり、
居住地によってはご近所トラブルになってしまいます。
遊んで欲しい
猫は、飼い主にかまって欲しい時や遊んで欲しい時に「アオー」と鳴くことがあります。
この場合は、時間が許す限り撫でてあげたりおもちゃで遊んであげたりしましょう。
我が家では洗濯物を見上げながら「ナオーーー」と大鳴きします。
揺れるのが気になり取って欲しいのだと思いますが、
代わりにおもちゃで走ったりジャンプさせたりしてごまかしています。
やめて欲しい、嫌がっている
猫は、嫌なことをされてやめて欲しい時や、飼い主に助けを求める時にも「ナオー」と鳴きます。
うちの猫もお風呂で体を洗う時や病院での注射などの苦手な場面で鳴いて必死に逃げようとします。
猫が怖がっている場合には、ストレスにならないようになるべく短時間で済ませるようにしてあげるといいですね。
また、一時的にストレスが大きくなりすぎると肛門嚢から
腐ったうんちの様な強いニオイの茶色い液体を出してしまう事もあります。
危険を知らせたい
猫は、人間よりも聴覚や嗅覚が優れているため、物音や他の生き物の気配に敏感です。
大きな物音や外にいる犬や鳥などの生き物の気配を察知して、警戒する意味で「アオー」と鳴くことがあります。
家の中や猫の視線の先、時間帯で鳴く理由が見当たらない時は家の外を通行人が通ったのかもしれません。
病気が原因のことも!?
猫が深夜に部屋を徘徊しながら「アオー」と大きな声で鳴く場合、
若い猫なら、遊び足りなくて不満が溜まっている状態と考えられますが、
高齢の猫の場合は、「認知症」の可能性があります。
また、「アオー」と鳴くことで痛みを訴えていることもありますので、
鳴き止まない場合や何日も続く場合は、早めに獣医師や専門家に相談しましょう。
猫がアオーと鳴く時の対処法
猫ちゃんが鳴くのにはどんな事であれ理由がある事が
お分かりいただけたと思います。
それでは、どうやって鳴かない様にしてあげればいいのでしょうか?
原因を探って、要求を満たす
猫がアオーと鳴くのは、何か要求や訴えたいことがある時です。
猫をよく観察して、アオーと鳴く原因を突き止め、猫の要求を満たしてあげましょう。
ポイントは、「食・遊び・環境(トイレは清潔か、気温は快適か、周囲に危険が無いか等)」です。
猫がアオーと鳴いた時には猫にとってこれらが満たされた状態にあるか確認してみましょう。
単に甘えたいだけの時もありますのでそんな時はたくさん撫でてあげてください。
無視した方がいい場合
普段、十分に遊んだりご飯をあげたり、猫に不満が溜まらないように管理をしているのに
「アオー」という夜鳴きが無くならない場合は、
猫が「鳴けばかまってもらえる」という勘違いをしている場合があります。
その場合、特に原因や体調不良が見当たらないのであれば、
無視して猫が鳴くのを諦めるのを待つのも対処法の一つです。
ただ、何か原因があって鳴く場合がほとんどですので、
猫が何を訴えているのか、常に考えるようにしましょう。
他の猫に対して鳴く意味
外猫ちゃんに鳴く
家猫は基本的には人に対して訴える意味で鳴きますが猫同士で鳴く事もあります。
外猫に対して、自分の領域だと知らせる警戒や威嚇で鳴きます。
家のベランダが野良猫ちゃんの通り道になっているお家などは可能性の一つとして参考にしてください。
発情・求愛している
赤ちゃんの声に似ているとも表現される、夜中に外から聞こえてくる特徴的な「アオー、ナオーン」という鳴き声。
発情期に入った猫たちが自分の居場所を知らせるために鳴くもので、
太く、特徴的な大きな声で、周囲によく響きわたります。
避妊手術をすることでかなり軽減されます。
手術は生猫になる前(生後半年ほど)に行ってあげるのが一般的です。
仲間の気を引きたい
近くを通りかかった仲間や遠くにいる仲間に何かを知らせたい時も「アオー」と鳴く場合があります。
この場合は窓に目隠しシートを貼るなどしてあげると軽減されます。
猫がアオーと鳴く意味まとめ
鳴き声をはじめとして、表現の仕方は猫によって様々です。
ほとんど鳴かないおとなしい猫もいますし、鳴き方にも個性があります。
また、人間と同じ様に、「どうしてもこれだけは気になってしまう」というケースもあるので
ご自宅の猫ちゃんをよく観察してあげてください。
普段から出来るだけたくさん猫とコミュニケーションを取り、
いつもと鳴き声が違う時や鳴き止まない時などは、早めに獣医師や専門家に診察してもらいましょう。
猫の要望を読み取って、少しでも長く幸せな時間を一緒に過ごしたいですね!
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